福島県奥会津、金山町。
この地に、天然炭酸の水は湧き出る。
金山町の一年
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春
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夏
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秋
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冬
金山町は、90%が森林地帯であり、高原の一面に、アザキ大根の花が咲き乱れます。 通常、花が咲く前に大根は収穫されるため、花を見る機会は珍しいといえます。 会津に伝わる「高遠蕎麦」。金山町ではアザキ大根をつけ汁に使うのだとか。辛みの強いアザキ大根のおかげで、蕎麦の香りがより引き立つのだそうです。
町の傍らを流れる只見川では、6~9月頃になると、川霧が発生することが多くなります。川霧が現れると、景色は表情を一変させ、幻想的な雰囲気に包まれます。 川の水と空気の温度差が激しくなる時期、特に早朝や夕方などに川霧は発生しやすくなります。 和舟に乗って川を渡れば、雲の上を渡る気分になること間違いありません。
自然に囲まれたこの町では、紅葉も見どころの一つです。 現在の集落が形作られたのは中世、会津四家の一人である山ノ内氏の支配下にあった頃。要害山の中にあった横田中丸城を中心拠点としていました。しかし今は昔、城跡には祠が残るのみ。周囲の山々 同様静かにたたずみ、紅葉の時期には鮮やかに色づいて、私たちの目を楽しませてくれる場所のひとつとなっています。
秋に色づいた山々も、冬になるとすべて銀世界におおわれます。町全域が、特に雪の深い、特別豪雪地帯に指定されており、2メートルを超える積雪も珍しくはありません。只見川や沼沢湖の水面に映る山々の姿は、まさに絶景。 上質の雪が積もったスキー場で 遊ぶのも良し、寒さに耐えかねたら、炭酸温泉につかって心から暖まるのも醍醐味です。
ドキュメンタリー映画
「春よこい」
金山町に、奥会津で唯一現存しているマタギ、猪俣昭夫氏がいます。
2015年、彼を主人公にドキュメンタリー映画が製作されました。 金山
の自然と、そこに住む人々の素顔が映されている作品となっています。
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金山のマタギは熊を撃つことだけが目的ではない。 その刻々と変化する自
然環境の変化を我々人類へ伝える役目をしている。 福島原発の事故以来、
世界中が自然との共生へ歩み始めた。 自然とは何か。手付かずの自然が良
い訳ではない。 人と自然が共に暮らすための術をマタギである猪俣昭夫は
教えてくれた。 山の神を崇拝し、山のおきてに従い熊を追う。福島県奥会津
に伝わる マタギの精神をいま、猪俣昭夫は子供たちへ伝えている。 (公式
サイトより抜粋)