Carbonated water,fatigue recovery

炭酸水の効果・効能はさまざまありますが、その効果が古くから経験的に実証されている、もっとも確実なものは何かご存知でしょうか?それは炭酸水の疲労回復効果です。

 

2006年にドイツで開催されたサッカーのワールドカップで日本代表が公式飲料として採用したのが、なにをかくそう炭酸水なのです。激しくピッチを走り回り、疲労感も尋常じゃない選手たちをいち早く回復させるには炭酸水しかない!ということで公式飲料に取り入れられたのです。ヨーロッパのサッカーチームでは昔から練習の合間に炭酸水を飲むのが習慣になっていたそうで、日本でもようやく採用されたのでしょうね。

 

経験の積み重ねもあって、プロスポーツ界では早くから注目されていた炭酸水の疲労回復効果ですが、一般的には美容面の効果ばかりが注目されて、あまり知られることはありませんでした。そこで今回は、炭酸水の疲労回復の効果について調べてみました。ぜひ最後までお読みください。

炭酸水が疲労の原因物質を中和する

疲労、からだの疲れと聞いてパッと思い浮かべるのは、肩や腰のコリではないでしょうか。仕事などで根をつめて集中しホッとひと心地ついたときに、「あー疲れた」と思わず肩をほぐしたり、腰を伸ばしたりしないでしょうか。このように「疲れた」と感じた時、からだは乳酸という物質が溜まりすぎた状態になっているのです。

 

乳酸は疲労物質とも呼ばれ、からだが活動するときに酸素と脂肪が燃焼するときに残った燃えカスのようなものです。これが筋肉中に蓄積されていき疲労の原因となります。運動しすぎて筋肉痛になるのはこの乳酸が原因です。

 

疲労物質と聞き、不要なもの悪いものとつい考えてしまいますが、実はそうともいい切れないのです。乳酸が溜まるのは「少し筋肉を使いすぎているよ」とからだに注意を促すシグナルのようなものなのです。

 

人体で必要なエネルギーは酸素を必要としない「解糖系」と酸素が必要になる「呼吸系」に分かれています。私たちが摂取した食べ物はピルピン酸という物質に変化しますが、その際に通過する器官が解糖系です。そのとき生み出される化学エネルギーをATP(アデノシン三リン酸)と呼びます。ピルピン酸は細胞内のミトコンドリアという器官にも取り込まれて、そこでもATPを生み出します。ここでは酸素が必要になり呼吸系と呼ばれるのです。

 

このように人のからだは二系統でエネルギーを産生しているのですが、解糖系が生み出すATPが2とすれば、呼吸系からは36ものATPが生み出されるのです。呼吸系は解糖系よりも複雑なプロセスをふんでエネルギーを生みますが、18倍もの量を作ることができるのです。

 

では呼吸系にくらべ小量しかエネルギーを作れない解糖系はあまり役に立っていないのかというとそうではありません。スポーツなど瞬発力が必要とされる場面では、複雑なプロセスが必要になる呼吸系では追い付かないのです。簡単に作り出せる解糖系が活躍します。ただ作られる量が少ないため、すぐにエネルギーが枯渇してしまいます。乳酸が溜まるのは「解糖系から呼吸系にエネルギーを切り替えましょう」というシグナルなのです。

 

そこでその疲労物質である乳酸に炭酸水はどのように働くのでしょうか。炭酸水は体内で二酸化炭素を発生させます。血液中で二酸化酸素は重炭酸イオンという物質に変化します。この重炭酸イオンには乳酸を中和させて、尿として体外に排出させる働きがあるのです。

 

また疲労時には乳酸から、神経伝達を妨げる水素イオンという物質も発生します。炭酸はこの水素イオンとも結びついて、水と二酸化炭素を作り出します。水は尿に、二酸化炭素は吐く息として体外に排出され、それで疲労も回復するというわけです。

 

とくにスポーツ時などに現れる筋肉疲労は、炭酸水を飲むだけでスッキリ解消します。おもしろいほどすぐに効果が実感できるので、ぜひいちど試してみてください。プロスポーツならすぐに筋肉疲労を取り除いてプレイに復帰する必要がありますが、ふつうの人にはそこまで必要なのと思われるかもしれませんが、スポーツなどのあとに飲んでおけば疲労物質を洗い流すことができるので、翌日に疲れを残す心配も減ります。

 

また運動不足の解消やダイエットのためにはからだへの負荷を高める必要があります。そんなときにプロスポーツの知恵である炭酸水の疲労回復効果を取り入れれば、効果的な体力づくりやダイエットが行えるのでおススメです。

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運動時だけじゃない慢性疲労にも炭酸水

Chronic fatigue

疲労を感じたときに起こる肩や腰のコリも乳酸や水素イオンの発生が関係しています。しかし、中には疲労が慢性化してなかなか疲れがとれない、いつもからだ中が凝ったように怠いという人もいるでしょう。そんな状態では、パッと炭酸水を飲んでスッと疲れがとれるというわけにはいきそうにありません。

 

ここまでは主にスポーツ時など、急激な筋肉疲労などに炭酸水がどのような効果を発揮するのかを見てきました。それでは慢性的な疲労にも炭酸水は効果的なのでしょうか。結論を先にいえば、慢性疲労にも炭酸水は絶大な効果を発揮します。

 

人のからだは本来、弱アルカリ性に保たれ、それが健康な状態です。しかし乳酸が溜まり疲労を感じているとき、体内は酸性に傾いた状態になっています。急激な運動による一時的な疲労は筋肉部分だけですが、慢性的な疲労は全身に乳酸が行き渡っている状態になっているともいえるのです。慢性疲労をスッキリさせるためには、酸性のからだを弱アルカリ性に変える必要があります。

 

しかし、炭酸ガス(二酸化炭素)が含まれている炭酸水は弱酸性です。そんなものを飲んでしまって、からだの中がますます酸性の方向に傾くのではと心配になるかも知れません。一説では炭酸水は弱酸性だが体内に入ると弱アルカリ性に変わる特性を持っているともいわれますが、残念ながら科学的な説明を見つけることができず真偽は定かではありません。

 

しかし、人のからだには恒常性(ホメオスタシス)という機能があり、一定の状態を保つ力を持っているといわれています。からだが健康な状態であれば、酸性のものであろうとアルカリ性のものであろうと体内に取り込めば、弱アルカリ性に保とうとする働きをしっかりっとしてくれるそうです。だから弱酸性の炭酸水を飲んだからといって、体内が酸性の方向により強く傾くということはないのです。

 

それよりもからだを酸性にする原因は、老廃物が溜まったままの状態であることの方が大きいのです。老廃物とは代謝によって生じた不要な物質のことで、筋肉疲労の原因となる乳酸もそのひとつです。このような老廃物が溜まると血液やリンパの流れが阻害されてしまいます。肩や腰などのコリも、乳酸などの老廃物が蓄積したことで血行が悪くなっているということなのです。血流が悪くなると代謝が落ちます。それが慢性的な疲労の原因になっていると考えられます。

 

血液の働きは全身に酸素を送り、細胞の代謝を活発化させることにあります。炭酸水は二酸化炭素をさせますが、からだのホメオスタシスが働き、二酸化炭素を中和させる酸素を全身に送ろうとします。それが結果的に血行を促進させ、老廃物を押し流してくれ慢性的な疲労回復にもつながるのです。

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また、からだが酸性に傾いている状態では、体内の水素イオンが濃くなっています。先に説明したように、炭酸水は水素イオンを分解して水と二酸化炭素を作る働きがあります。なぜ弱酸性の炭酸水が体内で弱アルカリ性になるといわれているのかは不明ですが、科学的に実証される日もそう遠くないと思います。

 

いかがでしたか? 科学的なメカニズムはともかくとして、炭酸水の疲労回復力は、だれもが簡単に実感できる効果のひとつです。ちょっと疲れたかも…と感じたときは、だまされたと思って炭酸水を飲んでみてください。スッキリ疲れが軽くなるかもしれませんよ。

 

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